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オリジナルストーリー『EULYSSES』に至るまでの、我々の世界との分岐を描いた前哨的物語『ILIADS』の作品解説。

   
カテゴリー「登場人物紹介「マ行」」の記事一覧
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モード(マティルダ)公帝

英語表記 Maude、Matilda
日本表記 モード公帝、マティルダ公帝

 第二代イギリス連邦国公帝。トゥーレランドのゴーシャ(女王)マリアナ・ヴィルドッティルの娘。マリアナが建てたトゥーレランド・ユニバーシティで最初の学長となるほど学問に長けた女性であった。母の代理でエリザベス女王と会合することが多く、娘のいない女王も彼女を痛く可愛がっていたとされる。
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マンジュシュリー

英語表記 Majjuzrii
日本表記 文殊師利、マンジュシュリー


 文殊菩薩として後世に伝えられる人物。

 ブッダの友人。ブッダと同じレベルの悟りを開きながらも、唯一ブッダと違うところは解脱を自ら放棄した点にある。

 その理由は、かつて心から愛した相手がおり、そのためにいかなる悲劇が襲おうとも、また同じ自分や相手でなくとも、その一部であろうと逢いたいと思う気持ちに逆らうことを放棄したためである。

 弟子たちはブッダに話しにくいことは大方彼に相談していた。トゥッラナンダーも、ディーヴァダッタと道を共に歩むことについて相談していた。

 ブッダ入滅後、アナンダからブッダの後に指導者になって欲しいという相談を受けた。だが、あくまでアナンダらと上下関係を生むような立場になることを拒否した。さらに、ブッダが禁じていた経典編纂の是非について、これではディーヴァダッタと同じではないかと煩悶するアナンダに対しても励ましたりなどしていた(編纂について肯定したわけではない)。

 ブッダ傘下とはつかず離れずの距離で一人山に隠居のように暮らすしていたが、編纂事業の中間報告にアナンだが再び彼のもとを訪れたとき、すでに彼の暮らしていた庵はもぬけの空で、行方不明となった。

モッガラーナ

英語表記 Maudgalyaayana
日本表記 目連、モッガラーナ

 ブッダの高弟。後に十大弟子に数えられ、その中でも筆頭と目されていた。
 

 バラモンの家に生まれたが、優れた身体能力を持ち、肉弾戦で負けたことがない。その上大変な頭脳を持ち合わせているが、如何せん口下手で社交能力に欠け、おまけに短気なので口より先に手が出てしまい喧嘩沙汰は日常茶飯事であった。

 サーリプッタとは幼馴染。口下手な彼に代わりサーリプッタは彼の心を的確に言葉で表現出来る唯一の存在であり、彼を守ることがモッガラーナの存在理由であった。一国の軍と渡り合えるほどの軍事的才能の持ち主である。

 ブッダの用心棒、ボディガード的な立場にいた。ゆえに外道(他宗教を信仰する人々)や破門者から恨みを買うことが多く、最終的にはそのために致命傷を負うことになった。

 サーリプッタを生涯守り抜くという誓いを果たせないことを悔いたが、それを聞いたサーリプッタが彼を偽証者にさせぬために自ら命を絶ったことを知り、輪廻を繰り返してももう一度彼に逢うことを願ったためにブッダに破門を今際に乞うた。

 だがブッダは、彼の破門を認めず、彼は十大弟子のままこの世を去った。
  

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